名大病院の初診の患者様にご協力をいただき、平成17年8月から9月までに初診で受診された患者様の院内の各部署での時間経過を調査したところ、初診手続きの待ち時間はコンシェルジュ利用者で平均7.9分、非利用者で平均26.8分の待ち時間短縮効果が得られました。
各診療科での待ち時間はコンシェルジュ利用者で約7分、非利用者で68分の短縮効果がみられ、コンシェルジュを利用することにより合計約80分の待ち時間の短縮効果が得られました。
また、実際の診療時間はコンシェルジュ利用者で約110分、非利用者で80分程度と、コンシェルジュ利用者の方が長い結果が得られました。
これは、コンシェルジュが介在することにより、事前にさまざまな手配や手続き代行が行われ、関係者に周知する業務を行っているという効果が、待ち時間の短縮と、実診療時間の延長という形で証明されたと考えています。
本研究の結果は日本病院管理学会雑誌2006年第2号(4月号)に掲載されています。