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朝日新聞(08.5.20朝刊)で名古屋医療センターにおける
MAの取り組みが紹介されました。

医師雑務減らす秘書役 (「MA」名古屋医療センター全病棟に)

●人件費、診療報酬となお落差 効率化でカバー図る

医師の役割は診療だが、書類作成や会議の準備などの「雑用」にもかなりの時間を割かれている。これが長時間労働や疲労につながり、勤務医不足の原因の一つにもなっている。こうした現状を打開しようと、国立病院機構名古屋医療センターは4月「メディカルアシスタント」(MA)を全病棟に導入した。16人のMAが医師の仕事の効率化を後押ししている。(岡崎明子)

午前8時半、MAの今井史子さんは消化器科病棟に出勤すると、入退院患者の書類の準備を始める。カルテの不備をチェックしたり、紹介状を下書きしたり。1日20〜30人分。以前は岩瀬弘明医長が残業してこなしていた仕事だ。
名古屋医療センターは4月から全病棟に1人ずつMAを配置した。MAは派遣社員で、医療事務などの経験がある20〜40代の女性たち。仕事は多岐にわたる=表。MAを派遣している業者によると、全国の病院から派遣依頼があるが、人材の養成が追いつかず、十分に応えられずにいる。同センターのMA数は全国有数という。

導入に当たって一番問題になったのは「どこまで任せていいのか」だった。医師の仕事は患者の命や生活を左右することもある。そのため、生命保険会社に出す診断書や介護認定のための意見書などを作る際は、MAの下書きを医師が必ずチェックしたうえで、MAが清書する。検査などの指示を出す場合も、MAはコンピューター入力はするが、確定ボタンは医師が中身を確認して押す。

岩瀬さんの場合、書類作りだけでも1日2時間ほど取られていた。「現在はMAに仕事を教えている試行段階で、自分でやった方が早い。ただ、将来的にはもっと仕事を担当してもらい、私が患者と向き合う時間を増やしたい」
脳神経外科病棟で働くMAの間島摂子さんも「こんなに医師の雑用が多いとは思わなかった。事務作業の軽減は社会的にも必要なことだと思う」と話す。
厚生労働省は今年度の診療報酬改定で、勤務医不足対策の一環として、地域で急性期医療を担う病院がMAのような「医師事務作業補助者」を採り入れた場合、入院患者1人につき1050〜3550円の加算をつけた。
これをきっかけに同センターはMAを導入した。ただ、同センターではMAの人件費が1日約30万円かかるのに対し、公的医療保険から診療報酬としてセンターに支払われるのは1日当たり約6万5千円にとどまる。堀田知光院長は「診療報酬だけではMAの人件費をまかなえないが、MA導入による医師の残業代の削減や診療患者の増加によって、結果として病院の収入増につながるのではないか。医師のやる気を高め、医療レベルを向上させたい」と期待する。今後はMAの業務範囲や教育システムを固めながら、医師や看護師の負担の変化、MAの人件費と経営効果の関係などを検証するという。

<MAの主な担当業務>
・退院患者カルテのチェック
・診断書の下書き、清書
・紹介状の作成や返送処理
・検査や投薬のオーダー漏れチェック
・検査結果の印刷
・退院後の外来診療予約
・他病院からの貸し出しフィルムの返却
・症例検討会議の資料準備、議事録作成
・学会発表のデータ作成

(朝日新聞08.5.20朝刊より)


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